2012年5月4日金曜日

いびき治療|睡眠時無呼吸|慶友銀座クリニック/東京都中央区銀座|高周波ラジオ波治療器


睡眠時無呼吸症候群の治療のために

 日本では人口の2%、米国では人口の10%程度に睡眠時無呼吸症候群 Sleep Apnea Syndrome(SAS)の症状がみられるといわれています。睡眠中に気道が閉じてしまう睡眠時無呼吸症候群の人は、チベットのような酸素の薄い標高の高いところで寝ているようなもので、寝ている間に疲労がたまってしまうことになります。すると昼間にいきなり眠くなって交通事故を起こしたり、仕事の効率が悪くなるという問題が出てきます。

 

 いびきがうるさいと、隣に寝ている奥さんも迷惑ですし、酸素不足のため心臓に負担をかけ、高血圧や心臓病や脳卒中や糖尿病をおこしたり、悪化させたりするのでそもそも寿命が縮んでしまうというものです。

そこでCPAP(Continuous Positive Airway Pressure:経鼻的持続陽圧呼吸療法)という保険適用の治療機器の助けを借りることができます。これは強制的に鼻から空気を入れて気道を閉じないようにする装置で、睡眠時無呼吸の障害を取り除くことができます。

■まず検査で原因を特定


 まずいびきの症状の患者さんがいらっしゃったら、既往症を伺い、全身状態を診ます。
 そのうえで何がいびきの原因なのかを,鼻の奥に腫瘍がある場合があり内視鏡などを使って精査します。
 そして強力な点鼻薬を使って一時的に鼻の通りをよくします。この薬が効果を発揮する場合は、鼻の手術を行うことがいびき治療につながると判断できます。
 この薬が効かない方の場合は、内服薬もお出しして、どうすれば鼻の通りが良くなるかを確認します。

 

■睡眠時無呼吸ならCPAP適応


 これでもうまくいかない方の場合は、当クリニックが提供する自宅で無呼吸を診断するシステムで
、睡眠時無呼吸がいびきの原因でないかという検査を行います。

 睡眠中に気道が閉じてしまう睡眠時無呼吸症候群の人は、チベットのような酸素の薄い標高の高いところで寝ているようなもので、寝ている間に疲労がたまってしまうことになります。すると昼間にいきなり眠くなって交通事故を起こしたり、仕事の効率が悪くなるという問題が出てきます。
 いびきがうるさいと、隣に寝ている奥さんも迷惑ですし、酸素不足のため心臓に負担をかけ、高血圧や心臓病や脳卒中や糖尿病をおこしたり、悪化させたりするのでそもそも寿命が縮んでしまうというものです。

 

 1時間に40回以上呼吸が止まる人は、睡眠時無呼吸症と判断できます。検査機器をメーカーから宅配しますので、ご自宅で測定していただきます。以前は検査機械をわざわざ次の日にクリニックまで取りにきたり、返却する手間があったのですが、宅配で検査できるようになり(検査機器を自宅に送り、自宅で調べ、検査後自宅から送る)とても便利になりました。検査料金は2500円(3割負担)ほどです。


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 1時間に20回〜39回呼吸が止まる人の場合は、当クリニックが提携している浜松町のグッドスリープクリニックや池袋の要クリニックで、一晩ですむ入院検査をしていただきます。当クリニックから直接検査に行っていただくことができますから、再受診の手間がなく、検査はお仕事が終わってから入院し、朝早く退院できるので、会社を休む必要がありません。
 このような検査で、もし睡眠時無呼吸が原因であると分かれば、睡眠時無呼吸症の治療をCPAP(持続陽圧呼吸)という機器で行えば、いびきの症状が緩和されます。

 

 月1回のCPAPの外来フォローは当クリニックで(他院での診断でも可能。
 CPAPは、通院を毎月しなければ器具を保険で使うことができませんでした。患者様が現在診療を受けている病院から当クリニック宛の紹介状(無呼吸状態を書いたもの)をお持ちいただければ、当クリニックにて器具の保険でのフォローアップが可能です(ご不明な点があれば、クリニック宛にお電話ください)。

 

 

■レーザー波治療と高周波ラジオ治療


 睡眠時無呼吸症ではないのにいびきがひどい人の場合、あるいは鼻が通っていなくてCPAPによって空気を鼻に送り込みにくい人の場合は、これらの治療法ではまったく病状の改善につながりませんでした。
 なぜなら、これらの治療法は鼻から息ができることを前提としているものだからです。そこで鼻の通りをよくするための手術が必要となるわけですが、その方法としてはこれまで1週間程度の入院をして手術を行うというものが一般的でした。とても患者さんのご負担が大きかったわけです。

 

 これに対して慶友銀座クリニックでは、レーザー波治療器を使って鼻の通りをよくする日帰り手術(鼻腔粘膜焼灼術)を行っていますが、レーザーが十分きかない患者さまに対しては、当クリニックではより強力な高周波ラジオ治療器による手術も使用して治療を行います。
 高周波ラジオ波による治療とても効果的なのですが、日本では当クリニック以外ではあまり行われていないようです。

 

 大場院長は日本レーザー医学会認定専門医であり、国際レーザー専門医(IMeLaS)にも登録されています。また当クリニックは日本レーザー医学会認定施設(施設番号021009001B)であり、耳鼻咽喉科専門機関としては東日本で現在のところ唯一の施設です(平成23年5月現在)。手術はレーザーにしても高周波ラジオ波にしても経験豊富な耳鼻科の専門医のみが行いますので安心です。

 

■保険診療で作るマウスピース(下の対談参照)


 これらの適用でない人の場合は、マウスピース(スリープスプリント)を作成して、寝ているときにあごをほんの少し前に出すことによって、気道を確保していびきを収めるという手があります。またCPAPを使われている患者さんも約40%程度は途中で中止する方が多いです。そのような方にもマウスピースは大変有効と考えております。
 慶友銀座クリニックではマウスピースを保険診療で作成するために睡眠時無呼吸専門の歯科も開設しています。マウスピースを歯科で作成し、その効果を耳鼻科医が判定することもできるのです。
 耳鼻科において歯科を併設し、マウスピースが作成できるクリニックは日本では他にないでしょう。


咳、左サイド胸痛、発熱、悪寒


 歯科でのマウスピース作成費用は1万7千円ほど(3割負担の場合)です。また他の医療機関からのマウスピースの作成を受け付けております。他の病院で睡眠時無呼吸と診断された方は、そのときのデータか、紹介状をもっていただければ作成可能です。尚歯科は、予約制です。まずはお電話下さい。

 

■ダイエット専門クリニックと連携した綿密な治療


 肥満もいびきの大きな原因です。
 当クリニックは、ダイエット専門の内科クリニックとして全国的に有名なBoocsホリスティッククリニック東京(理事長=藤野武彦九州大学名誉教授、銀座シャネルビル裏)にご紹介し、肥満治療をベースにしたいびき・睡眠時無呼吸の治療をしています。

 

いびき治療で日本最大級の実績

 このように慶友銀座クリニックでは、いびきについての総合的な診断と治療を行うとともに、有機的に都内の検査施設ともつながっており、患者さま個人個人に合わせてベストのいびき治療を行うことが可能です。


 いびきを治療したいと考えておられる方は、当クリニックにお越しになれば、すべての治療のメニューを選択できることになるわけです。

 慶友銀座クリニックのCPAPの適応例は月間280例と、大学病院をしのぐ件数になっています。
 マウスピースは月間で60個程度作成しており、これは日本一の件数と思われます。
 レーザー派や高周波による手術件数は月間で100件から150件程度で、手術はすべて耳鼻科の専門医が行います。また週二回の内科外来(月曜と木曜の午前外来)にて、耳鼻咽喉科疾患だけでなく、内科的な疾患がベースとなる無呼吸の患者様にも対応しています。
 このように当クリニックのいびき治療は、日本最大級の実績を収めています。

 近所の先生でよく診てもらっているようでも、実は鼻が曲がっているのを見逃されていたり、安易な機械による治療を漫然と続けている患者さまがいらっしゃるようです。当クリニックではいびき・睡眠時無呼吸症候群(SAS)治療の専門である日本気管食道科学会認定専門医の大場院長が、内科医やダイエット専門医や歯科医師と連携しつつ、鼻腔通気度計や耳鼻科用の極細の内視鏡等にて精査を行い、手術の可能性を含め総合的に治療をします。

 

特別対談 矯正歯科医から見た「いびき治療」のこれから

 

 

高輪矯正歯科医院院長 金利鎬先生 × 大場俊彦 慶友銀座クリニック院長

 

矯正歯科から発達した「マウスピース療法」

 


おむつかぶれのネオマイシン

大場先生 当院では、いびきの治療に「マウスピース(スリープスプリント)療法」を取り入れています。
 そのため当院は歯科も開設しているのですが、その歯科の中でも高度な技能を必要とする、矯正歯科の経験豊富なドクターである高輪矯正歯科医院の金利鎬先生に、矯正歯科医から見たいびき治療の現状と可能性について、いろいろうかがいたいと思います。
 ぼくは医学の世界で一番難しいのは、今ある機能をさらに高めるという治療だと思います。悪くなったところを取り除いたり、症状を押えるのはまだ簡単です。形態を改善し機能を高める、それが矯正歯科医の先生に求められている治療だと思います。すごく綿密さと精密さが必要な高度な医療ですよね。

金先生  矯正は、患者さまのクオリティー・オブ・ライフ(QOL)を高めるのが目的の治療ですから、矯正が終わった後に満足していただかなければなりません。それは、とても気を使うところです。大場先生は患者さまの間の評判がとてもいいとうかがっているので、そこはぜひ、いろいろ教えていただきたいと思っているのですが。

大場先生 ご実績のある金先生にそうおっしゃられると、たいへん恐縮です。それで金先生にまずうかがいたいのは、マウスピース療法についてのお話です。

金先生  はい、マウスピースは矯正歯科の世界で発達してきたものです。マウスピースによって下あごを少し前に出すという治療法はもともと矯正歯科の治療法で、それをあごが下がることで気道が下がってしまう無呼吸の治療に応用してきたという歴史があるんです。

大場先生 そうなんです。ですので矯正歯科というのは特殊な領域だとぼくは思っているのですが、勉強のためにアメリカの学会によく行きます。それで、アメリカでスリープサージェリーの臨床研究が一番進んでいるのは西海岸の大学や病院なのですが、西海岸では医学部と歯学部 の教育を、両方受けている人が多いのに驚きました。

金先生  彼らは一般大学で学士号を取得後、歯学部で4年間の勉強をして、それから口腔外科に入って6年間の間に医師の免許も取りますから、ダブルドクターの人が多いようです。
 つまりアメリカでは、日本とは違って医科と歯科の領域全体をカバーできるドクターが養成されています。

いびき根治のためにはあごの形態改善も必要


大場先生 頭頸部外科医でもあるぼくたちにとってとてもたいへんな手術なのは、あごに関わる領域手術だと思います。口腔外科の領域ですね。

金先生  治った後で噛み合わせがちゃんとできていなければなりませんから、歯科医の視点が必要とされる手術です。


大場先生 そこは、患者さまのクオリティー・オブ・ライフのことを考えると、矯正歯科の先生にお願いしないとわれわれではどうしょうもない部分ですですから、耳鼻科のぼくたちから見るとすごく大変に見えるのですが、アメリカではいびきを治療するために、あごを切って前に伸ばしたり、あごを2つに切ってのどの奥に空間をつくるような大胆な手術を平気でやっていますね。それにびっくりしたのですが、日本では一般的にそうした手術ができるところは、まだありません。

金先生  歯科口腔外科の場合、顎顔面領域の先天的な奇形を扱ってきた歴史があるので、気道が閉塞したりあごが小さい場合は、再建手術を行うわけです。あごが小さければ大きくするし、歪んでいる顔は対称に治します。それによって呼吸機能も改善されるわけです。そうした手法を使って、気道が小さくなっている人を治すので、この分野は矯正歯科とかなりかかわりが深いんです。

大場先生 そうですよね。

金先生  例えばあごが小さくて歯並びが悪い方の場合は、歯を抜いただけではご本人が気にされている顔つきは治りません。そうした場合は口腔外科とのチームアプローチでして、積極的にあごを切って前に出すような手術をやっています。

大場先生 ところが、睡眠時無呼吸やそれ� ��伴ういびきの治療ということでは、アメリカでやっているような大胆な手術は、どこもやっていないんです。それはまだ患者さんの手術適応が非常に限定的なのと、患者さんに大変負担のかかる手術の割にはまだ手術の効果の評価が確立されていないこと、そういうこともあり日本ではまだ保険が適用できないという理由もあるのでしょうが、医科と歯科の領域をカバーできる先生がほとんどいないからでしょうね。

金先生  そういう意味では、大場先生のような先端を追いかけておられる方と協力関係があるのは、患者さまにとってもいいことだと思います。
 例えば慶友銀座クリニックにかかりに来られた方の中でも、いびきを根治するために気道を広げる手術が必要なケースで、なおかつ歯並びが悪い患者さまの場合は、矯正治療で顎顔面のバランスを取ってあげることが出来ます。

大場先生 当院にはそのような患者さまも来られますよ。実際少なくありません。

お子さんは要注意、アレルギー鼻炎は出っ歯や開咬の原因になる


金先生  あるいはお子さんの時に、アレルギー鼻炎などがあって鼻呼吸ができなかった場合、口呼吸をすることになってしまいがちですが、日常的に口呼吸をしていると、口の周囲の筋肉を圧迫したり、舌や唇がまともに発育せず、それが表情にも現れるようになってしまいます。そうした機能不全が結果として、出っ歯や開咬につながるわけです。

大場先生 機能不全が形態の不全につながるということですね。


金先生  ですから成長期に、しっかりした呼吸機能がないときちんとした顔の形はできないんです。例えば、慢性的な鼻炎をお持ちのお子さんなどは注意する必要があります。そこは矯正歯科医ではできないところなので、大場先生のような理解のあるドクターに診ていただいてしっかり、健康管理していただければ、お子さんの歯並びをよくすることもできるはずです。
 扁桃腺が大きいお子さんも、顔の形に影響が現れることがあります。

大場先生 アメリカでは、無呼吸の症状のあるお子さんの場合、日本に比べて積極的に扁桃腺を取り去る手術をしていますからね。

金先生  日本とアメリカの違いは技術レベルの問題、医科と歯科が分かれているという問題に加えて、保険など制度の問題にも原因があるようです。
 しかし大場先生のお話をうかがって思ったのは、われわれ矯正歯科医がふだんやっていることは、そのまま気道を広げることにつながっているんだということです。耳鼻科と矯正歯科の連携は、睡眠の問題で悩んでいる人にとって朗報だと思いました。

大場先生 そうなんです。睡眠時無呼吸の改善について、最近ではマスコミでもマウスピース療法に脚光が当たっています。最終的には、いびきの症状はあごの形に依存しているとぼくは思います。ですから、わたしのほうでも今後先生と連携させていただきながら、さらに高度ないびきの治療にあたっていきたいと思っています。

 

高輪矯正歯科医院(港区品川駅高輪口)

 

 



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